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一人ひとりの思いに誠実に
人をつなぐ、支援をつなぐ

一人ひとりの
思いに誠実に
人をつなぐ、
支援をつなぐ

手話通訳者派遣

梶野 なつみ

京都市聴覚言語障害センター
手話通訳者派遣コーディネーター
2020年入職

今の
仕事内容

通訳者の派遣や調整(個人/企業・団体など)が主な業務です。通訳者が安心して通訳に集中できるよう、対象者・内容・通訳環境に関する事前の情報整理など、詳細に調整しています。通訳者向けの現任研修会の企画や、合理的配慮への理解促進のための活動にも参加します。

入職のきっかけ

小さな頃から自然と
通訳のような立ち位置でした

私の両親には聴覚障害があります。なので、小さな頃から親戚が集まると、会話についていけない両親のために、私が口パクで通訳のようなことをしていました。大人になってからも両親の友人の外出に同行したり、聴覚障害者のスポーツイベントで通訳を頼まれたりと、ボランティアとまではいかないですが、聴覚障害の方のお手伝いをする機会は多かったです。

仕事として意識したのは就職活動の時。これまでのような個人的な関わりではなく、社会資源の一部として責任を持ってやれるようになりたいと思ったのがきっかけです。聴こえない人と言っても、その状況はさまざま。もっといろんな方と関わりたいと思いました。

キャリアサマリー

学生時代・前職
大学では哲学を専攻、人権やアイデンティティなど幅広く学ぶ。
入職1〜3年目
「いこいの村 栗の木寮」で対人援助技術や手話を習得。
入職4〜5年目
「京都市聴覚言語障害センター」で手話通訳者派遣コーディネーターとし京都府登録手話通訳者の資格取得(2025)
資格の取得には業務保障があるので、研修も業務時間内に受講できますし、わからないところはベテランの先輩方に聞ける環境があります。職場に理解があるので、働きながらの勉強もそれほどハードに感じなかったです。

仕事のやりがい

依頼者からも通訳者からも
「安心した」が聞けた瞬間

通訳が無事に終わって、依頼者さんから「言いたいことが伝わって安心した」、通訳者さんから「安心して通訳に集中できた」と言ってもらえた時は、すごく嬉しいです。

通訳を派遣するのは、通院や手続き、お金のことなど、依頼者さんにとって大切な場面ばかり。ご本人の不安はもちろんですが、実は通訳者さんの心理的負担も大きいんです。そのため、情報管理には十分配慮しつつ、必要なことを整理して事前にお伝えするよう心がけています。一方で、通訳者が予め情報を知っていることに不信感を持つ依頼者さんもおられます。その方が大切にしていることや人となりを踏まえ、依頼者さんも通訳者さんも安心できる通訳派遣を目指しています。

1日のスケジュール

8:30〜
朝礼・引き継ぎ(情報共有)
案件の進捗や、確認事項などを
チーム全員で共有
9:00〜
派遣調整業務・
電話/窓口対応(午前)
12:00〜
休憩
12:45〜
派遣調整業務・
電話/窓口対応(午後)
午後も引き続き、派遣調整業務。
16:00〜
終礼と引き継ぎ(翌日準備)
引き継ぎ案件は、他のメンバーにも
状況把握を
17:30
退勤

休みの過ごし方

わんこが最大の癒し。
休日はデフコミュニティに参加!

去年お迎えしたばかりの赤ちゃん犬なんですけど、家に帰ったらワーーーーってお迎えしてくれます。朝は家を出る直前までモフモフしてますね(笑)
休日は通訳者や当事者団体が主催するイベントや行事に参加しています。デフスポーツ団体の通訳もしているので、合宿や大会があったら行ってお手伝いしています!

「休める時に休む」が共通認識。きちんと休みを
取ろうという空気がある職場です!

大切にしていること

「迷惑かけたくない」を「来てもらってよかった」に

「迷惑をかけたくない」「来てもらうのが申し訳ない」と、通訳の依頼を躊躇する方は少なくありません。また、家族が支援の必要性を感じていないケースもあり、しんどくても「家族のことは家族でやりますから」とおっしゃる方もいます。

制度を使うのは権利だし、迷惑をかけることでは決してありません。でも、そこを「いえいえ」と押すのもまた違うのかな、と。ご本人や家族の手話への関心、手話を身につけているかどうかもバラバラで、そこにはいろんな考えがあるんです。
実際、制度を利用するには、手続きや連絡、事前の段取りなど手間がかかることも多い。それでもやっぱり、「資格を持った通訳者に来てもらって良かった」と思ってもらえることを一番に考えていきたいですね。

私の好きな手話

「雪」

前の職場に、言葉数の少ない利用者さんがいたんです。ある日、夜勤明けに目を覚ますと、外に雪がドンと積もっていて。その方がトントンと私の肩を叩いて「雪!」って教えてくれたのが、すごく印象的でした。動きも可愛いですよね。

MY FIRST 手話 MY FIRST 手話

小さな頃に教えてもらった記憶はあるんですが、家では手話よりも身振りや口型、指文字でやりとりしていました。本格的に手話を学んだのは就職後です。前の職場「いこいの村 栗の木寮」で生活者さんや職員の手話を見て覚えました。

私のこれから

本当の誠実さってなんだろう?
出会いを通して学びたい

1年目に配属された「栗の木寮」には、自分の意思を伝えることが難しい方も多くいました。関わりの中でニーズを掴むことが必要だと感じていましたが、「私には言わないけど、先輩職員には言う」みたいなこともあって。先輩は勝手に判断せず、その方の要望を丁寧に聞いて、「こうしておいたよ」と一つひとつ伝えていたんです。そうした積み重ねで信頼関係が生まれたのだと思います。

誠実さって、たとえ誠実に欠ける行動をしていなくても、根拠となる行動がないと伝わらない。それだと誠実だって言えないと思うんです。これは今の職場でも、強く感じています。まだどうすればそうなれるのかはわかりませんが、ここを軸に、職場やデフコミュニティでの出会いを通して学んでいけたらと思っています。

求職者の方へ一言!

「自分は福祉とは関係のない専攻(職業)だったから難しいかも…」と思っている方も、対人援助の仕事は幅広い能力を求められるので、誰でも活かせるところが必ずあると思っています。ぜひ一度見学に来てください!

Recruit

「京都聴言」では一緒にはたらく仲間を募集しています。
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